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雑記帳

山尾議員がなぜ「そもそも」にこだわったのか理解できない

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【面白国会中継】民進党・山尾志桜里が安倍晋三首相に正論で完全論破され逆ギレ野次 - YouTube

はてなブックマークの方で話題になっていたので、ちょっと動画を見て見たのですが、全然問題ないことで山尾議員が怒っていたので、私としてはわけがわかりませんでした。文脈からしても問題ないですし。

この人、もしかしたら、物事を階層的に捉える感覚がちょっと弱いのかな、と思いました。山尾議員に限らず、こんなタイプの人っています。逆に私自身で言えば、階層的に物事を捉える傾向が逆に強すぎて、物事を多角的に捉えるのが苦手なのかな、というふうに感じています。

で、この件の場合、文脈上は問題ないとして、あえて、言葉尻にこだわるとすると、「そもそも」って大きく、2つの意味の塊があるように思いますが、これを図示するとこんな感じではないかと。

そもそも — 最初は — basically

basically っていうのは英和辞書にしか出てこないのですが、おそらく、「最初は」というところから副次的に出てきた意味 (もしくは逆) で、basically という意味合いで日常、使われていることは皆さんの語感を持ってすれば納得していただけるものと思います。で、basically っていう意味合いは、副次的なものなので、国語辞典には正確を期するためにあえて掲載していないのかな、と。言葉の語義の領域の大きさが異なるので、互換性が低いですから。

例えば、こういう用例文がありますが、

そもそも、私の今日あるは彼のおかげだ

この文章で、そもそもを「最初から」と受け取る人はいないでしょう。くどく説明するとすれば、「一つ上の、俯瞰した視点から眺めてみるに、私の今日あるのは彼のおかげだ」といった感じで、「基本的に」とか「元来」とか、概念的に上位の視点から説明したいときにも「そもそも」という言葉が使われていることがわかると思います。

・・・ていうか、文科省とかの日本語検討会?とかならわかりますが、そもそも、法案審議でこんな本質的でないことを延々と議論されても困るんですけどね。